
作品紹介
| 高垣眸の同名の短編小説を原作とし、夏場の納涼番組として制作されたホラー作品。 エジプト研究の権威、坂野博士とその助手が何者かに殺害された。大学で法医学を学んでいる野々宮雄作は、義兄である坂野博士の家に居候していたが、事件を追うなかで、博士が4000年前のミイラを日本に持ち帰り、生き返らせる研究を行っていたことを知る。蘇ったミイラは、博士の娘・汀をつけ狙い、夜な夜な街を徘徊するのだった……。 怪談物語ではない、モダンホラーとして企画された本作は、日本のホラードラマの先駆けともいえる斬新な作品となった。蘇ったミイラがトレンチコート姿でねり歩く姿は、当時の子どもたちに大いなる恐怖を与えたが、ドラマとしては西洋風で都会的なイメージを貫いた。 ミイラの正体は、もともと古代エジプトの女王に仕えた青年であり、不老不死の実験の失敗により、醜い姿に変貌してしまっていた。蘇ってからも、女王恋しさのあまり、女王そっくりだった汀を追いかけていたのだ。恐怖に彩られたストーリーは、じつは悲しい運命に翻弄されたエジプト青年の哀愁物語でもあった。 |
| (C)宣弘社 |

放映データ
| 放送期間 | 1961年7月4日~1961年10月3日 |
| 制作局 | 日本テレビ系列 |
| 話 数 | 全14話/モノクロ30分 |
| 放送時間 | 火曜 19:30~20:00 |
出演者
| 野々村雄作 | 松原緑郎 |
| 板野博士 | 佐々木孝丸(第1話のみ) |
| 板野妙子 | 若杉嘉寿子 |
| 板野 汀・パトラ(二役) | 三條魔子 |
| 板野 遥 | 長島光男 |
| 青井部長刑事 | 高木二朗 |
| ラムセス | バブ・ストリックランド |
| ハンドルのサブ | 牧 冬吉 |


スタッフ
| 製作 | 宣弘社プロダクション |
| 企画 | 西村俊一 |
| 製作 | 小林利雄 |
| 原作 | 高垣 眸 |
| 脚本 | 御手俊治 |
| 撮影 | 宮西四郎 |
| 美術 | 小林晋 |
| 照明 | 田久保圭路 |
| 音楽 | 小川寛興 |
| 録音 | 上出栄二 |
| 監督 | 田村正蔵 |



















