原作・神保史郎、作画・小畑しゅんじのマンガを実写化。アニメ『巨人の星』、実写ドラマ『サインはV』などによるスポ根(スポーツ根性)ブームが巻き起こった後、やはりスポ根ドラマとして大ヒットを記録した『柔道一直線』の後番組として放映された。
幼い頃に母を亡くし、祖母と姉に育てられた沢村純は、行方不明の父を探すため、高校野球で甲子園に出場し有名になろうと考えた。野球の名門・名雄高校に入学した純は、野球部の厳しい入部テストに合格、投手として活躍していく。だが、都予選の決勝戦で出会った霧が丘高校のスラッガー・二階堂竜が、純の父親の写真を肌身離さず持っていることを知る。かつてプロ野球選手を目指していた父は、有望な新人に目をかけて育てていたのだ……。
物語前半では、前作『柔道一直線』に出演していた桜木健一、近藤正臣がゲスト出演したほか、前作の路線を継承して、荒唐無稽と思われる必殺技や特訓シーンをふんだんに盛り込んだ。球が2段階に曲がる2段スナップ投法、Z型に曲がるZシュート、七色に輝くレインボーボールなど、魔球の描写は、さまざまな特撮技術を使って表現された。ただし物語後半においては、正統派の熱血根性ドラマとして、仲間や家族との関係性を中心に描いていく。
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